天国に近い場所
「うんうん、読んだよあれ。号泣だったけど…」

「あの手紙の最後に、あたしが描いた″絵″がなかった?」



絵?


私は夏莉からもらった手紙の最後に描かれていた、花のような絵を思い出していた。





「あの絵が暗号だよ。でも、通ってる高校が一緒じゃ、暗号もクソもないけどね」

「……??高校?」

「まだわかんないの?アンタ本当に、あの学校の生徒??」


そう言って夏莉は呆れた顔をしながら、私の制服のブレザーを指差した。



ブレザー…



「アンタのその制服についてるマークはなに?」
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