天国に近い場所
「!?」


制服のブレザーを見てみると、私のブレザーの胸の上の辺りに、花のようなマークが刺繍(ししゅう)されていた。

そのマークは‥夏莉の手紙に描かれた絵にそっくりだった…





「こ、これ……」

「そ。あの絵は、うちらの高校の″校章″のマーク!」


夏莉がアイスティーを飲みながら、私にウィンクする。





「ええ!私‥全然気付かなかったよ〜」

「バカね」


なんだ…

あの絵は暗号だったのか……


ずっと‥ただの絵だと思ってた私って……あほ。
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