天国に近い場所
「夏‥莉?」


するとそこには…スーツ姿の正樹さんが立っていて、夏莉のことを驚いた様子で見ていた。





「…正樹な‥の?」


夏莉の手からプリントがヒラリと落ち、目からは涙が零れていた。



正樹さん!?

どうしてここに‥?





「夏莉!」


正樹さんは夏莉の元に駆け寄り、夏莉をおもいっきり抱きしめた。


夏莉は正樹の胸で、うわんうわん泣いている‥





よかった…

夏莉よかったね…


私もうるうると涙腺が緩んだ。





「キャハハ‥」



げ、マズイ!

何処からともなく、聞こえて来る生徒の声。
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