天国に近い場所
「わかった♪」


その女の子は、龍美さんにピースサインをすると、顔を引っ込めた。






「座れば?」


龍美さんは、キッチンのカウンターの椅子を指差す。




「あ、はい…」


私は言われた通り、椅子に腰掛けた。






すると龍美さんは、私が腰掛けたカウンターの流し台を挟んで、目の前にある冷蔵庫を開ける。




「何か飲む?」

「えっ…えーと……」

「アイスティーとアイスコーヒーだったら、どっちがいい?」

「…じゃあ、アイスティーで」

「はいよ」
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