天国に近い場所
『…………好きだよ』






今、好きだよって言った!?


あー聞いてらんないな。


帰ろうかな…


いや、でもこれが学校にバレたら‥

正樹さんはクビ?

夏莉は退学??




「・・・・」


やっぱり、私が守らなくちゃ!



私は耳を手で塞ぎ、資料室の前で二人が話し終わるのを、じっと待っていた。








そして数分後



ガラ




資料室のドアが開く‥




「し、志乃ごめんね。待たせちゃって…」


夏莉の顔は赤い。





「いや、ぜーんぜん気にしてないっすよ」


思わず棒読みになってしまう。
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