天国に近い場所
え…?

突然、屋上のドアの方から、聞き覚えのある男の声が私を呼んでいる。

ゆっくり振り返ると…



げっ……

「あ、敦?」


ドアには真っ黒に焼けた、敦が立っていた。




「ごめんネ。ずっと放置しちゃって〜でも志乃も事故に遭ったんでしょ?生きててよかったね♪」

「は‥はぁ…」


敦は、私と夏莉に近づいて来る。





いつ帰って来たの!?

聞いてないし…





「ずっと電話くれてたでしょ?何かあった?もしかして欲求不満とか?」

「……いえ、違くて。ちょっと話しがあるんだよね…」
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