天国に近い場所
家‥10階なのか。




チ―ン…‥


エレベーターの扉が開く。


龍美は私の手を握り歩き出し、1番突き当たりの部屋の鍵を開けた。


あ。

部屋の表札には【荒井】と書いてある。



やっぱり‥ここが家なんだ……





「入って」


龍美が部屋のドアを開け、私にそう言った。




「あ‥う、うん」



冷たい言い方……

なんか怒ってるのかな……





私は玄関にゆっくりと、足を踏み入れた‥

すると……





ガバッ


「!!」


龍美が私を強く抱きしめた。
< 475 / 787 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop