天国に近い場所
「かかか、確認って‥…うわっ!」


龍美が私に覆いかぶさり、私の胸に服のうえから顔を埋める。

すると…





「……あれ?」

「え…」



龍美は私の胸から顔を一瞬離すと、くんくんと私の服の臭いを嗅ぎ出した。




「龍美?」

「お前…なんでこんなにタバコ臭いの?」


マ、マズイ!



龍美は私は、疑いの眼差しで見つめる。




「こ、これは……」

「お前…まさか……高校生のくせに、実はバコ吸ってるグレてる系か?

「ち、違うから…」


龍美は完全に私から体を離し、タバコに火をつけた。
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