天国に近い場所
キョロキョロと、何回も学校前を見渡す私‥



「いいな〜その指・輪」

「えっ…」


夏莉が左手に光る龍美から貰った指輪を見て、ニヤニヤしている。





「もう夏莉ってば、最近それ言い過ぎだよ!」

「いいな♪あたしも正樹におねだりしよっかな〜」


夏莉は自分の左手の薬指を眺めながら、羨ましそうに言った。





「あれ〜?志乃ちゃんじゃん」

「げっ……ホントだ!」

「クスクス‥」





声がした方に目をやると‥美優とやよいと敦の3人が、校門に座り込み私を笑いながら見ていた。
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