天国に近い場所
「あ‥龍………わっ」


龍美は私の前に来ると、私をヒョイと持ち上げ私の頬にキスをした‥



突然のことで‥

何がなんだかわからない私。




「………ちょ、龍…」


龍美の肩を叩き、恥ずかしい気持ちを押し殺していた。


そして恥ずかしさがMAXになりかけた瞬間、龍美の口が私の頬から離れニコッと笑った。





「迎えに来たよ」


ハ?

「お、降ろしてよっ」


龍美のスーツを引っ張る。




「ちえ」


口を尖らせながら、渋々私を降ろす龍美。


ちらっと美優たちを見ると‥

目を点にして、ポカーンと口を開けていた。
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