天国に近い場所
「なんか言いたそうだな?」

「えっ」


龍美が私の髪を触りながら、私の顔を覗き込んでいる。



「言えよ」

「え……わ!」

「早く」


龍美は私の体をクルッと自分と向かい合わせ、私にぐっと体を近づけて来た。




「りゅ、龍美はさ……なんで私なんかを好きなのかなーって…」

「!」

「だってさ・・私みたいに…取り柄もなくて、それに皆から嫌われてるような女……龍美からしたら……」





ゴッチ――ン!



「痛―い!」


私が言い終わる前に、龍美におもいっきり頭突きされた私。
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