天国に近い場所
「俺…志乃じゃねえと、ダメなんだ………」


龍美・・

私は龍美の言葉を、龍美の胸で聞いていた。




「志乃以外‥‥興味ねぇんだよ……」


―!


龍美は…私の首筋にキスしながら、少し枯れた声を出してそう言った……


私の愛さんに対しての恐怖心は龍美の言葉でスッと消え去り、

涙は『龍美が生きていてくれてよかった』という、嬉し涙に変わっていた……






ガラガラ‥


お姉ちゃんと亮ちゃんが、二人で病室に入ってくる……
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