天国に近い場所
お姉ちゃんはそっと愛さんから手を離し、コクリと頷いた‥



「龍美‥あたし……あなたと付き合えるってなった時、死ぬほど嬉しかった。龍美ためだったら、何でもしてあげたいって思った‥」


愛さん‥




「龍美とはキスだってしてないし…手も繋いでない。だから当時は、不安になったりもしたけど‥‥今の彼女といる龍美を見て、あたしわかっちゃった……」




「龍美がさっき‥彼女を抱きしめてた時の顔、彼女に話し掛ける口調…どれもあたしが知らない龍美だった‥どれも、初めて見る龍美だった…」
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