天国に近い場所
キョロキョロと店内を見渡す。


どうしよう〜

買ってあげても、使ってくれないと嫌だしな〜




「志乃…」


後ろから龍美の声がする。

なんだか私の呼び方が、他人を呼ぶような感じがするのは気のせい?





「なんですか…?」

「俺、コレ欲しい」


……?

振り向くと龍美は、私にマグカップを二つ差し出して来た。

そのマグカップは〇ッキーと〇ニーの色違いのプリントがされている。





「これ?」

「うん♪俺コーヒー飲む時、これで飲む」

「あ、うん…じゃあ買ってくる!」


レジに向かおうとした時…ふと、小さいぬいぐるみに目がいった。
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