天国に近い場所
龍美は続ける。



「だけどココでは何でも手に入るし…楽しい場所だっていっぱいある。この国を作った神様って奴は…俺らのそんな不安を消す為に、この国を作ったのかもな」


龍美…




「ココに来ちまったのも、何かの縁だし。考えてても始まらねえから、今を楽しもうぜ?志乃には俺らが居るから、あんま心配すんな」



龍美はニッコリと笑った。





「うん‥ありがとう」


私も龍美に笑顔を返した…





私は今の龍美の言葉で、少しだけ不安が消えた。



それと同時にわかった気がする。



この人…

龍美は、本当はすごく優しい人なんだ。
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