天国に近い場所
「‥それがなんだよ?」

「・・・。一緒に暮らすのはいいけど、健太郎を朝ちゃんと飯食わして学校に行かせて…学校から帰って来たらちゃんと迎えられんのかってことだよ…」




龍美は口から煙りを出す。




「…や、やれるよ」

「やれねえっつーの。それだけじゃねえ。健太郎が通う学校が、子供に弁当持たせろって言ってきたら、お前弁当作ってやれんのかよ?授業参観とか行ってやれんのか?」

「……何が言いたいんだよ?」

「健太郎に、変な期待を持たせんなって言ってんの」



ビクッ

龍美の声が低い。
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