天国に近い場所
正樹さんが少し怒ったような口調で、龍美に言う。



「なんでだよ(汗)それに、夏莉はどうすんだよ?」

「え‥?」

「健太郎と暮らしたら…夏莉はどうするんだよ?」


!?

龍美はタバコの灰を、灰皿にトンッと落とす。




「どうするって……俺が、健太郎と暮らしたいって話したら、夏莉は賛成してくれたよ?」

「~~~(汗)」



正樹さんがそう言うと、私の隣に座る夏莉がしくしく泣き出してしまった。





「……夏莉?」


慌てて夏莉の背中を摩る。



正樹さんはそんな夏莉を見て、びっくりしているみたいだった…
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