天国に近い場所
「うん‥ちょっと」


龍美はTシャツを着ながらいう。





どこ行くんだろ?

何故かそれが聞けない私‥



ちょっと不安になりながら、龍美をしばらく見つめる。





「帰るの何時になるかわかんねぇから、晩飯先に食ってて」

「あ、うん‥」


そう言って龍美は、寝室のドアをそっと開ける。




帰るの何時になるかわかんないって‥

本当どこ行くんだろう?


まさか女とか…………?


違う違う違う違う違う!


もう〜

なんで私って、こんなに龍美に尽くされてんのに龍美を疑ったりしちゃうんだろう‥?
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