天国に近い場所

カチャン‥


玄関の鍵を閉め、私は夏莉たちの元へ向かった。


夏莉は、正樹さんの肩に抱かれて安心しているみたいだ…






「‥しっかし、龍美の奴には驚かされるな〜」


正樹さんが頭を掻きながら言う。

私はソファーの前の床に腰をおろし、誕生日に龍美がくれた龍美に誕生日プレゼントにもらったぬいぐるみに抱き着いた。




「驚かされるって何が〜？」


夏莉が正樹さんに聞く。



「龍美がたまに言う発言には、驚かされるってこと。あいつ、普段は適当だし、素っ気ないし、なーんも考えてなさそうだけど…いざとなると筋が通った事言うし、確信つくってゆうか・・こっちが反論出来ない事言ってくるんだよな」