聖夜の約束

第十夜 クリスマス・イブ

翌日は
12月24日 クリスマス・イブ


長谷川さんとはあのホテルのロビーで7時に待ち合わせている。


レイくんもクリスマスツリーの傍に7時。


(行けないよ・・・)


夏姫は直前まで悩んでいた。


憧れの人とクリスマス・イブを過ごせるのだ。


入社してからずっと憧れていた。


(レイくん・・・ごめんね)


レイと付き合うなんてばかげている。


だいいち、年が5歳も離れているんだよ。


(レイくんは選べない・・・あたしに愛しているって言った事なんてすぐに忘れるに決まっている からかわれていたんだよ そうでなかったらあんなにあっさり帰っちゃうわけがない。連絡先だって教えてくれなかった・・・)


夏姫は自分に良いようにこじつけた。


レイに罪悪感を持ちたくないために。



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