聖夜の約束

第二夜

(う~ん・・・腰の辺りが重い・・・・それに・・・温かい・・・ん?温かい・・?)


夏姫はパチッと目を開けた。


「な、なんでっ!?」


目に映る完璧に整った顔。


彼はうつ伏せで夏姫の方を向いて眠っていた。


女の子よりも長いまつげに見惚れてしまいそう。


ハッとして掛け布団の中の自分の体を見る。



(よ、良かった・・・着てる・・・)



「あっ!」


昨日の事を思い出した夏姫は小さな声を上げた。


その声に反応したのか美少年の目蓋が開いた。


昨日の夜は黒く見えた瞳は黒に青を少し垂らした青墨色。


こんな瞳、見たことが無いよ。


日本人なら茶色か黒い瞳。


戸惑っていると美少年がにこっと微笑んだ。

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