聖夜の約束
「夏姫さん、今日は仕事おやすみなんでしょ?デートしようよ」



食後のお茶を飲んでいる時、美少年が爆弾発言をした。



思わずお茶を噴き出しそうになって慌てて口元に手をやる。



「デートぉ?」


「そうデート♪」


きれいに笑う彼を見惚れてしまう。



「・・・もう家に帰ったほうがいいよ」



「夏姫さん 今日一日だけ僕に付き合って欲しいんだ」



夏姫の言葉に少し傷ついたのかしゅんとした声になった。



「でも・・・」



「今日一日付き合ってくれたら貴方の目の前から消えるから」



消える・・・?



まるで死んじゃうみたいに言うレイに夏姫は戸惑った。



「・・・わかった 今日一日付き合う」


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