聖夜の約束
(でも片方の手が使えないと不便だよね・・)


などと考えながら駅に向かう道を進んだ。



歩いていると通り過ぎる人は必ずレイくんを振り返ってみる。


あたしも彼を見たらそうするかもしれない。


顔の一つ一つが繊細に作られたパーツできれいなのだ。


きれいだけど男らしさも備わっている顔。


そんな事を考えていてレイの年を知らない事に気づいた。


「レイくん、年はいくつ?」


「いくつに見える?」


ごまかすようなレイに夏姫は睨む。


「女の人じゃないんだから正直に教えなさいっ」


「夏姫さんが教えてくれたら言うよ」


苦笑い気味にレイが言う。


「あたしは・・・23才よ」


年を言う時正直、躊躇(ちゅうちょ)した。


「ふ~ん もっと若いかと思ったよ」


「・・・・・レイくんは?」


「18」


「18才っ!?ま、まだ高校生?」


夏姫は驚いて立ち止まった。

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