聖夜の約束
「日本人とジャハール国のハーフ」


聞いた事のない国だった。


「ジャ、ジャハール国？」


「中近東の小さな国だよ」


「そ、そうなんだ・・・どおりで整った顔をしていると思った」


まじまじとレイの顔を見た。



「僕の事は良いから夏姫さんの事を話して」



そうレイにうながされたものの夏姫は自分の事はほとんど話さなかった。



外はまだ５時だと言うのにすっかり暗くなっている。



「夏姫さん、あっちに行こう」



夏姫の手を握るとにぎわっている方へ連れて行く。



「うわっ・・・・」



目に入ったのはクリスマスイルミネーション。



ブルー系のイルミネーションが大通りを飾っている。



「きれい・・・」



「ここのイルミネーションって有名なんだよ」



レイが言うと夏姫はふむふむと納得。

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