聖夜の約束
「この先に大きなクリスマスツリーもある そこへ行こうよ」



手を引かれるままに夏姫はレイの後を付いて行った。



10分ほど歩くと巨大なクリスマスツリーがお目見えした。



「すごーい」



見ていると心がわくわくする。



サンタさんを夢見ていた小さい頃の時のようだ。



「夏姫さん、ここでちょっと待ってて」



レイが夏姫の手を離して人ごみの中へ消えて行った。



「レイくん・・・・」



まるでもう会えないかのように感じてしまった。



心細くなってクリスマスツリーを見ている余裕なんてなくなった。





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