聖夜の約束
「どおりで寒いと思った」


夏姫が言うとレイが突然背後から抱きついた。



「レイっ!?」


突然背後から抱きしめられて夏姫は驚いた。



「少しこのままでいて・・・・」


顔を夏姫の肩に埋めて囁く。


その声が寂しそうで夏姫の動きが止まった。







「あれ?もしかして松下さん?」


知っている男性の声に夏姫はビクッとして声の方を向いた。


「は、長谷川さんっ!」


夏姫はレイの腕を振りほどいた。



レイが面白くなさそうな顔をしているのが見えた。



「君たちも見に来たんだ?」


意外だと言うように夏姫を見てからレイを見る。

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