聖夜の約束
ピピピッ
電子体温計の音が鳴って夏姫は出してみた。
37.7度。
だいぶ下がった感があった。
「水分をたっぷり取ったほうがいい」
夏姫が眠っている間にレイは水分補給が出来る飲み物を買ってきた。
コップを夏姫に渡すと飲み始めた。
「・・・レイくん、ありがとう 来てくれてうれしかった」
病気で心細かった。
夏姫がお礼を言うとレイはきれいな顔に微笑を浮かべた。
「お礼は治ったらキスでいいよ」
「もう・・大人をからかわないで」
(夏姫さんは大人じゃないよ 大人だったらキスの話だけで真っ赤になるわけがない)
それは言わなかった。