聖夜の約束
「夏姫さん、僕は貴方が好きだよ?」


長い沈黙が過ぎてレイは夏姫のすぐ傍に立った。



「なに言ってるの・・・?あたしたちは会ったばかりだし、レイくんはあたしの相手には若すぎる」



「僕は子供じゃないよ 夏姫さんが好きなんだ あんな奴に会って欲しくない」


薄明かりの中、レイの告白に驚いた。


「レイくん・・・・そんな事言わないで」


「子供はこんな事をしない・・・・」


レイは顔を傾けると驚いている夏姫の唇に啄ばむようなキスをした。



「口を開いて・・・」


甘いレイの声が聞こえると催眠術にかかったように言われたとおりにしたくなる夏姫だったが・・・。


「いやだ」


「・・・嫌だなんて言わせない」


レイの唇が再び重なった。



レイの口付けから逃れようと頭を引くと枕に頭をつけるしかなかった。



そうなるとレイは夏姫の顔の両脇に手を付き、更にキスを深めてくる。



「ん・・・あっ・・・」



舌を絡め取られ抵抗したい気持ちが取り払われていく。


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