聖夜の約束
第六夜
「はあ~ 眠れなかった・・・」
会社の給湯室で夏姫はぐったりと壁にもたれた。
夏姫が眠れなかったのはレイのせいだ。
あんなキスをしてレイは静かな寝息をたてて眠ってしまった。
(あんなことをしておいて自分はすやすや眠っているなんて・・・)
経験のない夏姫でもレイのキスは上手だと感じた。
(どうしてあんなに慣れているの?本当に18才?)
レイの方を見ないように寝返りをうち考え事は尽きない。
(人にキスしておいてどうしてあんなに余裕なの?)
今でさえ夏姫のドキドキはまだ収まらない。
「あら、具合でも悪いの?」
給湯室に顔を見せたのは工藤先輩。
「えっ?いいえ、なんでもありません」
かぶりを振ってコーヒーをカップに注いでいく。
手を動かしているにもかかわらずあくびが出てくる。
「彼氏が寝かせてくれないのかしら?」
工藤先輩があたしに微笑んでから注ぎ終わったカップが乗っているトレイを持ち上げた。
「え!?」
驚いて顔を上げると黒ぶちのめがねがずり落ちそうになった。
会社の給湯室で夏姫はぐったりと壁にもたれた。
夏姫が眠れなかったのはレイのせいだ。
あんなキスをしてレイは静かな寝息をたてて眠ってしまった。
(あんなことをしておいて自分はすやすや眠っているなんて・・・)
経験のない夏姫でもレイのキスは上手だと感じた。
(どうしてあんなに慣れているの?本当に18才?)
レイの方を見ないように寝返りをうち考え事は尽きない。
(人にキスしておいてどうしてあんなに余裕なの?)
今でさえ夏姫のドキドキはまだ収まらない。
「あら、具合でも悪いの?」
給湯室に顔を見せたのは工藤先輩。
「えっ?いいえ、なんでもありません」
かぶりを振ってコーヒーをカップに注いでいく。
手を動かしているにもかかわらずあくびが出てくる。
「彼氏が寝かせてくれないのかしら?」
工藤先輩があたしに微笑んでから注ぎ終わったカップが乗っているトレイを持ち上げた。
「え!?」
驚いて顔を上げると黒ぶちのめがねがずり落ちそうになった。