聖夜の約束
「メガネできれいな容姿を隠そうとしているのはなぜなの?」


出かける時に夏姫はダサいメガネをかけるのだ。


「それは・・・」


レイはポケットにメガネをしまい夏姫の前髪をやさしく払う。


「レ、レイくんっ!」


(本当に心臓に悪いからやめて・・・)


レイの指は夏姫の冷たい頬に触れる。


「すべてのパーツが完璧なんだよ?夏姫さんは」


「やめてっ メガネを返して」


「ダメ・・・」


それがレイの答え。


「もうっ!」


夏姫はレイのポケットに手を伸ばした。


その瞬間、夏姫の唇はひんやりとしたレイの唇に奪われた。


「!!!!」

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