ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
「愛村!」
「何?沙南ちゃんっ」
今朝とは違う雰囲気であたしに笑いかける。
……どっちが本当の愛村?
「今日さー、直哉が学校にいたんだけど」
「あぁ…、うちの2年だぜ?」
「そうだったの!?」
「んで、どうかしたか?」
「あ、今日倉庫行くって」
「……は?」
愛村の顔つきが変わった。
あ、Satanの顔つきだ…。
「大丈夫!抗争とかじゃないしっ」
「おまっ、それ本気で言ってんのか?」
「……なんで?」
「あいつの場合、絶対抗争になるぜ」
「………え?」