ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
ずっと嫌な予感がしてたのは確かなんだ。
でも、心のどこかで違うと思っていたんだ。
現実の光景は、残酷にも……。
倉庫にはたくさんの人が殴り合いをしていた。
…直哉は?
……愛村は?
あいつは何をしているのだろうか。
ここで冷静にならきゃ、ダメなんだ。
「……だいじょぶ」
きっと生きてる。
あいつは強いもん。
ざっとあたりを見渡す。
「……いた!」
倉庫の奥、睨みあってる2人がいた。