ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
「直哉!!……どういうことよ」
あたしの登場に2人は少し驚いた表情をするが、すぐにまた睨みあっていた。
「下がってろ」
……愛村はあたしに冷たく言い放った。
「だめじゃん、素直にならなきゃ」
直哉は挑発した口調で愛村に話しかける。
「…直哉!」
直哉に何度も理由を聞こうとする。
なんで?
どうして?
何の為に?
だけど、答えてはくれなかった。
痺れを切らしたあたしはとうとう怒鳴ってしまった。
「どういことかって聞いてんだろ!!!!」
倉庫の中の音が一瞬にして、消えた。