ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
No,2 Go on to high school
あれから一年の時がたった。
お母さんが死んだのは、あたしが中3の時…
時々、あの手紙を思い出して、泣いたりもする。
だけど。
前を進んでいこうと思うんだ。
過去は変えられない。だけど、その過去ばかりを見ていたら、今、楽しいことにすら目がいかなくなる気がするんだ。
「さぁーなぁー!!!」
「うわっ…!」
ガバッと抱きつかれて、体勢を崩した。
抱きついてきた子は美羽玲奈。
一応、親友。
「おはよぉっ☆」
「ん、おはよ」
あたしは地元から少し離れた私立ひかり学園に入学した。