ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
Red Tailのみんなも、嬉しくて笑いがこらえられないよう。
笑顔が絶えなかった。
「つーちゃん、病室では静かに、ねっ?」
スパーンッ!
「いだーーー!!」
玲奈が近くにあった雑誌で、ツルヤの頭を叩いた。
「いったそぉ…」
「いやマジ痛いって。沙南ちんも味わってみようよ」
涙目になりながら、ツルヤは玲奈から雑誌を奪った。
「黙れ、ツルヤには百万年はやいっつの」
ゴンッ!
「……ぐは…っ」
ツルヤにチョップをお見舞いすると、また笑い声に包まれた。
「んじゃ、あたしたちこれで~♪」
と、玲奈がウィンクをしながらみんなをを連れて病室の外を出た。
れ…玲奈ぁぁあ!!
どうしよう…
非常に気まずい。気まずすぎる。
いつぶりの会話?
なんて話したらいいの?
さっきまで、話したいこといっぱいだったのに。
どっかに飛んでいってしまって、よく思い出せない。
あたしの頭はパニック寸前だった。