ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~


珍しくすっきりと起きて、

軽く身支度をすませてから、学校に向かった。


「……あ」


そういえば愛村から借りたカーディガン返してない…。



しかもソレを毎日使っていたという…。


もう夏に近いし、今は使っていないんだけど…


………怒るかな?



チャリ…


いつものように、2つのネックレスを首にかける。




いつか、

あの子があたしを許してくれて、



ありのままのあたしを愛してくれる人に、

渡したいと2つ首にかけていた。




「……ははっ…」



2つかけることで、


いつか

いつかきっと


誰かがあたしを必要としてくれるんじゃないかって、

信じれた。


信じることができた。




そして同時に。


独りでいなければいけない、戒めでもあった。





< 140 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop