ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
茶色がかった髪の色は今では栗色に染まっていた。
幼い彼女の面影も、ない。
人間こんなに変わってしまうものなんだね。
あたしも、
変わったんだね…。
「ごめんなさい…」
先に言葉を口にしたのは珠梨のほうだった。
「…え?」
意外すぎるその言葉に、あたしはフリーズする。
彼女の瞳は悲しみで染まっていた。
「あたし、あの時ひどいこといって…傷つけちゃった…」
「…っ」
何が…
何が起こっているの…?