ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
「―――…」
紙を開き、内容を読んだ。
「…玲奈…」
…行こう…。
うじうじ悩んでても、仕方が無いから…。
あたしは、足を進めた。
怖くて近寄れなかった場所に。
迷いが無いといったら嘘になるけれど、
確かめないとダメな気がするから。
「あたしは…どんなことからも逃げちゃダメだ…」
もう、逃げないと決めたはずなのに、
実行できてなかったね。
きっと大丈夫。
あたしは、大丈夫…。