ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
Yearning…
───side.Natsu junior high school
つまんねぇ…。
「……消えろや」
青い空とか
赤い夕日とか、
青春ドラマじみたものが、吐き気がするほどキライだった。
地元では一番有名な不良校。
売られた喧嘩は全て買った。
「ナツ~、お前またタイマンふっかけられたのかよ」
「まぁな。そこに寝そべってる奴がそうだけど」
俺は目線をちらりと左下に移動させると、拓眞も同じ方向をみた。
「相変わらず容赦ねぇな、だからサタンなんて呼ばれるようになったんだろ」
「…知らねぇよ」
呼びたければ勝手に呼べばいい。
俺には全て関係の無いことだから。