ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
……ふーん。
「なんだ、たいしたことねぇじゃねぇか」
勝手に一人納得していると、隣の男がひとり言を言った。
「なんで?」
「……ミーナが味方したのはびっくりしたけど。それで…」
「それで…?」
「本物のAngelが戻ってくるかもしれねぇ」
「・・・」
そっか、Angelが復活したって、知ってる人は少ないのか。
「ねぇ……なんでAngelにこだわるの?ただの女の子でしょ」
「…ただの女の子なら、伝説になんてなんねぇよ」
「・・・」
「みんな、待ってるんだ。死んだって噂もあったけど、総長を助けてくれたのはAngelだし。近くにいるのはわかってても、誰も見つけられねぇんだ」