ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
パサ……
家に帰りシャワーを浴びた。
『…最後に勝つのはあたしなんだから』
そう言った今日の女の子の言葉がすごく懐かしくなった。
「…もう、一年…?」
"あたしは誰も頼らない"
"あたしはあたしが守るの、独りで生きていくの"
「……ふふ」
そう言った"あの子"の目は荒んでて、全てを憎んでるかのようだったな。
人間、いつだって
変われるんだ。
────プルルルル……
昔を思い浸っていると、一本の電話がかかった。
「………もしもし」
ガチャンッ
電話を切って、急いで服を着替えて
あたしは家を飛び出した。
頭で女の子の声が響いた。
『……………最後に勝つのは、あたしなんだから』