ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
「…いいぜ、楽しそうだ」
「ふふ、追って連絡するわ」
そういうと、あの女は帰って行った。
「・・・!」
後ろ姿は、高校の門で見た後ろ姿と瓜二つだった。
「…拓眞さん、あんな得体のしれない奴、信用していいんすか?」
「はん、信じるわけねぇだろ。俺は本物と逢ってるんだから」
「え!?拓眞さんだけずるいっすよ」
「いやお前も会ってるからな?」
Angelが人と手を組むなんて、ありえない。
だって、彼女は今まで、俺たちに一人で接して来たからこそ、ここまでの伝説になったといっても過言じゃない。
ひとりで行動するっつーのは、
大変なことも多いからだ。
群れてないと何もできねぇなんて、そんな人間だったら、伝説になんてなりはしねぇ。
「え~?いつっすか?」
「お前ポテチ買いに行かせた女だよ」