ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
俺は今日、見守るだけの役。
玲ちゃんはこう着状態の二つのグループに堂々と歩いて行った。
「何よ、あんた」
金髪のストレートヘアー。あ、この子がAngelを名乗ってる子かな。
「ずいぶんと、好き勝手やってくれるじゃない」
「は?何のこと?あたしはAngel!逆らう奴が悪いのよ」
「はん、偽物がいきがんなよ」
「うるさいわね!あたしが本物だっつってんでしょ!ねぇ、ミーナ?」
ミーナと呼ばれた子は、すくっと立ち上がった。
「…うん」
「ほら!ていうかあんた怖くないの?あのミーナが目の前にいるっていうのに」
ミーナと呼ばれる子はなかなかな雰囲気を持っている子だった。
「……怖いはずないでしょ、その子だって、ニセモノなんだから」