ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
「…み!鹿波!!」
いつの間にか、英語教師に呼ばれていたらしい。
ハッと我に返ると、茹蛸のように真っ赤な顔をした教師があたしを睨んでいた。
「あぁ…なんでしょう?」
すいませんねー、
まったく聞いてませんでした。
「教科書を開きなさい!」
「開いてます」
「それは日本史だろう!」
「あ、ほんとだ」
ドッとクラスが笑う。
間違えちゃったよ、次日本史じゃなかったんだ(笑)
・・
「鹿波ぃ、英語の教科書3ページを読め!」
この野郎、英語ってわざわざ強調しやがった!