ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
「知ってるけどさ、当然高2になっても班一緒だろ?」
「…え」
「何驚いてんの、沙南。あたりまえじゃんか。ね?」
「そうだよ、沙南ちゃん。」
ど う し て ?
どうしてこの人たちは、不確かな来年の話ができるの?
来年も仲がいいとは限らないじゃん。
もしかしたら喧嘩して、憎みあってるかもしれないじゃん。
なんで、
当たり前のように
一緒だって笑っていえるの?
「どうかした…?」
「…ううん、楽しみだネ」
なんだか無性に泣きたくなった。
自分の浅はかさが、悲しくて、惨めで、恥ずかしくなった。
同時にとっても・・・
嬉しかった。