ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~



「知ってるけどさ、当然高2になっても班一緒だろ?」


「…え」


「何驚いてんの、沙南。あたりまえじゃんか。ね?」


「そうだよ、沙南ちゃん。」



ど う し て ?



どうしてこの人たちは、不確かな来年の話ができるの?


来年も仲がいいとは限らないじゃん。

もしかしたら喧嘩して、憎みあってるかもしれないじゃん。



なんで、

当たり前のように

一緒だって笑っていえるの?





「どうかした…?」


「…ううん、楽しみだネ」




なんだか無性に泣きたくなった。

自分の浅はかさが、悲しくて、惨めで、恥ずかしくなった。





同時にとっても・・・




嬉しかった。



< 45 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop