ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
"好き"。
込められた意味は違えど、その言葉に反応してしまうあたしがいた。
なんだかボーッとする。
体が火照るあまり、今度は暑くなってきてしまう。
「あつい……」
「はぁあ!?」
愛村はカーディガンを着せると先ほど脱がしたあたしのブレザーを見て、
「どうする?コレ着るか?」
「…ううん…いらない」
「そっか」
ふっと、笑った。
いつもは微笑むか、大声で笑うか…どっちかなのに。
こんな表情、初めて見る。
う…、格好良すぎ…。
かぁぁぁと、また頬が熱くなるのを感じた。