【続】素直になるまで
ありえない…
意味分かんない…
「とにかく外で話といでよ」
あたしは言われるがまま結衣に背中を押され外に出た。
近くの公園まで来て隼人が足を止めた。
「まさか夏希があそこにいるとは思わなかったよ」
「バレてなかったら一生あたしに黙ってるつもりだったの?」
「そう言うつもりじゃなかったんだけどさ…」
「もうあたし隼人に振り回されるの嫌なの
思うように会えないし、一緒にいても勉強とかゲームとかばっかだし
もうさ、終わりにしようって言ったじゃん。
どうしてあたしの心かき乱すようなことするの?
もう、切り良いところで終わりにしようよ。
あたしだけかもしれないけどなんかあたしと隼人の間には壁が出来てた。
無理して付き合ってくれてた感じしたし。
こんなあたしと一緒にいる必要ないでしょ?
だからもう終わりにしようよ……」
「俺は別れるつもりは1ミリもない。
ただ夏希に不安な思いさせたなら謝るよ。
だけど、俺の話も聞いてくれないかな」
1ミリもないって……
「何?」