【続】素直になるまで



隼人はそう言って、あたしに長細い箱を出してきた。



「開けて良い?」


「うん」



その箱を開けてみるとキラキラしたものが箱から顔を覗かせた。



「これ…」



「誕生日プレゼント

過ぎちゃったけど…


受け取ってくれる?」



「いいの?」


「うん。もう1回俺の彼女になってください」


あたしの目から一筋の光の粒が流れ落ちた。



「裏見て?」


「裏?」


「うん」


そう言って、ネックレスの中心部で光る物を裏返した。



『H&N Foreve』



そう書いてあった。



「ありきたりの言葉だけど、それしか思いつかなくてさ…」



「嬉しい……ありがとう」





< 19 / 22 >

この作品をシェア

pagetop