【続】素直になるまで
「ごめん、用事思い出したから帰るね」
「じゃあ。駅まで送ってくよ」
「ううん。大丈夫、じゃあまたね」
キスすらしてくれないんだね。
“キスして”そう言えば隼人はしてくれると思った。
あたしってきっと魅力ないんだ。
ずっと不安だった。
一向に抱いてくれようとしない隼人に。
隼人の家に来ても、勉強したり、ゲームしたり。
そんなことばっかり。
だから、あたしから煽ってみた。
でも、返事はNO。
やっぱりあたしって魅力ないんだ。
じゃあ、隼人と付き合ってても隼人に苦しい想いさせるだけだな…
だったらあたしから身を引いた方が良いのかも。
ちょっと様子見てみようかな。
それでもダメだったら、別れよう。