【続】素直になるまで
部屋に戻ったら携帯が光ってる。
誰だろう…
って、隼人ぐらいしかないか。
『俺、何かした?』
何かした?って気付いてないんだ。
それもそれでなんか悲しいな。
『お願い。別れて。』
もう返事が来ても返さない。
でもまたすぐに返事は来た。
『嫌だ。俺は夏希が何度別れてって言っても別れない』
しつこいな…
浮気したくせに。
他の女なんていくらでもいるでしょ。
なんかだんだん腹立ってきた。
悲しいはずなのに。
辛いはずなのに。
涙一滴もこぼれないよ…