【続】素直になるまで



部屋に戻ったら携帯が光ってる。


誰だろう…



って、隼人ぐらいしかないか。



『俺、何かした?』



何かした?って気付いてないんだ。


それもそれでなんか悲しいな。




『お願い。別れて。』



もう返事が来ても返さない。



でもまたすぐに返事は来た。



『嫌だ。俺は夏希が何度別れてって言っても別れない』



しつこいな…


浮気したくせに。



他の女なんていくらでもいるでしょ。




なんかだんだん腹立ってきた。



悲しいはずなのに。


辛いはずなのに。



涙一滴もこぼれないよ…




< 7 / 22 >

この作品をシェア

pagetop